The All Stars『What was Listening Now?!』
こんにちは(^^)/
いや、こんばんか(*_*)
あっ、朝読んでる人もいるのかな(^-^;アブナイ
先日に引き続き、棚の整理をしていると、懐かしいCDが! なんと、あのオールスターズっ!
オールスターズと言っても、ウィーアーザワールドを歌ってたあのひとたちじゃなくて、The All Starsというバンド(*_*;ヘンナナマエ
このバンドはずいぶん昔にちょっと出てきて、すぐ消えた謎の多いバンドです。その後十年くらいして、突然CDが出たんですよね。雑誌か何かで名前を見かけたことがあったので、気になってすぐ買いました。ファーストはリマスターもされず国内でも流通しているのを見かけたことはありませんが、セカンドはかなり高値のLPを見かけたことがあります。
CDになって嬉しかったな~(^^♪
家に帰って聞いてみると、ヘンテコだったんだけど、みんな褒めていたのを覚えていたので、なんとか食らいついて聴いていました。
本日、改めて聞いてみると……最高にかっこいい!(*^^)v
ってなことはなく……(-_-;)ナイノカヨ
フツーでした……。たまにカッコいいんだけど、全体を通しては普通と言わざるを得ません。多分、もうこのアルバムが目新しいものだった時代ではないってことでしょうね。こういう曲を出すバンドが、今出てきても、何かの二番煎じにしか聞こえないでしょう。
調べてみても、やっぱりこのバンドの情報はネットにありませんね。インターネットも万能じゃないんですね~(^-^;
何かの役に立つかと思い、ライナーを引用しておきます!
The All Stars『What was Listening Now?!』
このオールスターズというバンド名からどうかしてるグループというのは、なんとなく伝わるのが判るかと思う。Gt.Vo.Jay Barnam Ba.Gilbart Dickens Dr.Colin Wisonの三人で結成されるこのバンドは、メジャーデビュー作であるファースト『Went to London and Came Back』が鳴かず飛ばずで、内容も正直どうでもいい……というかすべて平均点すぎて「わざわざ聴くほどでもない」「かといって悪くもない」といった評価を下された。それは批評誌上の評価であり、世間の耳はもっと厳しいものだった。何度かフェス出演やテレビ出演、ライブツアーも行われたが、代わりはいくらでもいる、というようにすぐに話題に名前がのぼることがなくなってしまう。結局、メジャー契約は打ち切られたらしい、という小さな噂が雑誌の端っこに載ることになる。
ここでオールスターズの活躍は終わりかと思いきや、なんと別のレコード会社と再契約、再メジャーデビュー! ファーストの「ロンドンへ行って戻って来た」というタイトルが見事符合する形になった。
そんな彼らが(華々しくはないものの)再登壇したメジャーでかき鳴らしたギターは、見事に真っ二つの意見を獲得する。ある批評誌には「奇をてらったどうしようもない前衛崩れ」「戻ってきたはいいが全員下手になっている、休みが長すぎたのか?」「ウンチもらす直前みたいなボーカルの口を塞げ」「臭い」「一から勉強をしなおせ。行儀をだ」……。しかし他の批評家は「ひとは追い詰められた時に最も輝く、このアルバムがそれを物語っている」「ドラッグだとしても構わない、M4のギターは素晴らしい! 今週ずっとこのアルバムを聴いている」「彼らの音楽的素養は恐らく、ほとんどない。しかしあるだけのもので大きな城をつくった……ディズニーランドにもない素晴らしい城だ」……称賛の言葉の数々を送った。
まさに「何を聴いてるんだ?!」と言いたくなるようなしっちゃかめっちゃかなアルバム(いいや、曲群という表現が正しいのかもしれない)ではあるが、聴いている間は唯一無二の体験となるだろう。この世界の(もちろん〝ド田舎″ケンタッキー州にも)どこにもない衝撃がある。
さて、ぼくはこのアルバムのM1 My Sweet Feelin'は、正直言ってあまり好きじゃない。今までの彼らの曲では一番出来がいいからだ。……これは反語的表現とかではなく、本当に出来がいいと思う。シングルA面として発売され大ヒット。彼らの経歴の全部をひっくるめて一番聴かれた曲だと思う。でも、聴かれるべき曲ではない。そんなM1が霞むアルバムってわけだ。ぜひ一聴してほしい。でも、二曲目以降は何聴もしてほしい。
M2 What do the're,Got TogetherはシングルのB面として発売されたわけだが、私はとにかくその度胸に感服する。この曲は「予約したスタジオの中で別のバンドが入り込み、勝手に練習を始めていたので、それを勝手に録音し、オーバーダブを施して別の曲にした」というものだ。その入り込んでたバンドがあのレッドツェッペリンということもあり(このエピソードは有名だよね)、もちろんレコード会社と訴訟沙汰。しかし寛大なバンドの態度によって訴訟は取り下げられた。そんな「おまけ付き」の曲は、ヘンテコなコード、ヘンテコなシンセサウンド、アウトロを飾るチャイコフスキーのThe Sick Doll……。シングルを買ったリスナーを混乱の渦に叩き込んだ。しかしこの混乱の沼に浸かってみるのも一興だ。
M3 The Sick Doll Houseは全曲のアウトロを継いでの一曲。The Sick Dollをアコースティックなバンドサウンドで奏でる。しかしその録音機材の周りを、ネズミか何かが歩いている足音がする。それは二本足の何かで、子供よりも拙い足取りだ。その足音はやがてこちらに近づいてくる。最後にはバンドメンバー全員で「ママ、ママ……」と泣くのがかなり不気味だが、そのサウンドの静謐さは、このバンドの音のセンス、あるいはマスタリング技師の腕が相当良いということである。
M4 The Dick Sollは人形と遊ぶ男の歌だ。歌詞の受け取りようによっては、人形を犯す男や、死体を犯す男の曲にも思えるところで、作詞にこだわるバンドの姿がみえる。しかし最後に「ママ」と歌うその音程は間違いなくQueenのBohemian Rhapsodyだ。曲全体でもKeep Yourself Aliveを参考にしているのがわかる。ジェイ・バーナムが大のクイーンファンを自称しているところから、それは間違いないだろう。しかしそんな曲をわざわざ6分の6拍子で仕上げるのが、彼らの憎らしいところ。曲調も一筋縄のロックとは言えず、一部でギターの弦を輪ゴムに、ベースの弦はパスタに代えて演奏したとのことで、サウンドも珍奇だ。
M5 Shristmas Congsは見てわかる通り、クリスマスソングの頭文字を入れ替えたものだ。では内容はどうかというと、どうしようもないものだ。全員が「Amen」を早口で連呼して、めちゃくちゃに楽器をかき鳴らすだけ。その中に即興演奏的音楽性や、ちょっとのメロディらしきものはない。どちらかというと同時代で活躍したFrank Zappaの前衛的な曲を連想する。
このアルバムの折り返し地点であるM6 Moodは、まるでセイレーンを思わせる美しいピアノの旋律が流れる。そこに聖歌隊から連れてきたらしい子供の歌声。歌詞の内容はこうだ……「ラスコーの壁画 ラスコーの壁画/落書きのようだ/フラスコの音楽 フラスコの音楽/落書きのようだ」。この曲を聴いたエリック・クラプトンが「お前たちが言うな」とコメントし、それに対して「歌ったのは子供であって俺たちではない」と返したのは有名なエピソードである。しかしその後クラプトン直々にバンドメンバーが本気の説教を受けたのは知る人ぞ知るエピソードとなっている。
M7 Track7はある種先見の明があった曲だろう。クラウトロック的なリフのループ、大きく鳴り響くバスドラム。さらに痺れるメロディのシンセサイザーと、テクノミュージックの源流の一つとして数えられてもおかしくはない。しかしこの曲はインタールード的な使われ方をしていて、曲の長さも1分32秒と短い。しかしこの短い間、私たちは間違いなくダンスの衝動に駆られるのだ。
M8 Long Long Music Isはライブの熱狂の最中に人生を見出す男の歌だ。この音楽はピアノの弦に名だたるロックミュージシャンのレコードを挟んだ(プリペアード)という無茶苦茶なものだ。しかしその酔っ払ったようなピアノの音の上に、まるでブルースのようにいななくギターが覆いかぶさる。必聴。
M9 Entediadoはポルトガル語で「退屈」を意味する。王道のロックミュージックといった様子ではあるが、歌詞はない。しかしボーカルのジェイが意味のない言葉を歌うこの曲は、不思議と人の胸を打つ。途中から遊園地のような牧歌的な音楽が流れ、人々の話し声が聞こえる。その上から、さらにハイテンションになるボーカルの叫び……必聴である。しかしこの話し声、どこで録音したのかわからないのだが、男の子がたどたどしい日本語で「うんち!」となんども叫んでいるのが気になる。
M10 Tried The Worldはひたすらかっこいいロックナンバー。音も先進的で、爽快感がある「良い曲」である。こちらも歌詞はなく猫の鳴き声がずっと聞こえ続けているのみだ。この猫の鳴き声の可愛さはロック史上1番だろう。
さてこのアルバムがイギリスでリリースされてから10年が経ち、なぜか今、日本で初めて発売されるわけだが、これにはわけがある。それはGt.Vo.であるジェイが去年の春に亡くなったためだ。ジェイは日本のレコード会社と交流が厚く、しかしアルバムには恵まれていなかった。それはジェイがスタジオミュージシャンとして生計を立てていて、そのうちに仲良くなったミュージシャンに日本人がいた。それが元YMOの細野晴臣である。
細野を通じて日本との交流が出来、親日家として家族で日本旅行をすること数回、活動の地盤が出来始めた矢先の訃報だった。
結果としてBaのギルバートは行方不明、Drのコリンはセカンド発売後に発狂してしまったので、もうオールスターズは動き出すことはない。
しかしこうして日の目を見ることがないとされていたセカンドが私たちの手元にある。それだけでも、数々の消えていったミュージシャン達にとって希望になり得る。日々新しいものが増え続けていく昨今、このような嬉しい「リバイバル」があり得るということもある種の希望だ。
R.I.P.ジェイ・バーナム!
このバンドもやっぱり音源はなく、がっかり……(;O;)
知ってる人、こっそり教えて!(#^.^#)コッソリネ
東海岸のNomal Road
この間、棚を整理していたらNomal RoadのEP『The country that flee』が出てきました^_^
正直、このCDは見覚えがない⁉️ 誰からかもらったのかも(^^; 忘れることはままあります(反省⁉️)
ジャケットは四人の男性が白旗を掲げてこっちを観てる写真。落書き(というか、グラフィティ)っぽい字体でタイトルとグループ名が書かれています。どうやらヒップホップっぽい(*^^*)
食わず嫌いを辞めよう⁉️ と意気込んでいる今日この頃、とにかくヒップホップやテクノの壁にぶち当たる。今まで聴いてこなかったせいか、新鮮だったりなんじゃこりゃ⁉️と思ったり……⁉️
これも運命、昔聴いてイマイチだったから今まで存在を忘れてきてて、いま改めて聴けば気にいるかも)^o^( と都合よく考えて、アイフォーンにインストール👍
これ、すごくカッコいい! サウンドに古臭さを感じないのも、リズムのファンキーな感じも好み! 息子は音楽を聴いて、その評価軸の一つに「踊れるか否か」を持っている。息子に聴かせたら「サイコー! アツイネ」と自分のアイフォーンにインストールしてました(^.^)
白眉だと思ったのは二曲めのGET GET DOWN DOWN。テクノでは珍しい、遅いBPMの曲で、テクノはあまり聴かない私にはありがたいというか、耳に馴染む👂
聴きながらライナーを読んでてびっくり⁉️ この曲は「音頭」が元ネタになってるようだ。どうもメンバーの一人がアジア通だとか……(^.^) サンキュー、ノーマルロード!
なんだか一気にこの人たちのことが好きになってきた……ってところで、ライナー読んでさらにびっくり。この人たち、事故ですでに亡くなってるとのこと……( ; ; ) R.I.P.ノーマルロード⁉️
少しでも彼らのことが知りたくて、ネットで調べてみたけど、まったく情報がない⁉️ ライナーでは彼らは「一躍有名」になったそうだけど……。とはいえ約20年前のグループ、忘れられていたって仕方がないのかも。
なので、CDについてたライナーを以下に記載します^^
もしかしたら、ずっと探してたファンがいるかもしれないしね(^.^)
Nomal Road『The country that flee』
1999年、世界の終わりは来なかったが、彼らが世界に訪れた。それはNomal Road……しれっと現れて、ぼくたちの心を奪っていった。地元でTHUG Kraftwork(悪いクラフトワーク)とも呼ばれる彼らがドロップしていった一つのミニ・アルバムは、まるでたちの悪いウイルスのように蔓延して、ぼくらの頭を侵していった……。
彼らは東海岸の片隅で生まれた。Gary A、SignSignSign、Pickle T、W Eの四人は地元の不良仲間だった。ちょうど彼らの先輩格にA Tribe Called Questがおり、実際彼らのライブを手伝うなど恩寵をうけていたようである。しかし彼らは突然イギリスに飛ぶ。目的はただ一つ、音楽のためであった。仕事(ヤクの売人・カツアゲだとか言われているが真実は謎だ)で稼いだ金でヨーロッパの音楽を貪るように聴いたのだという。長期間滞在していたようで、世間的にもヒップホップがただのストリート文化から「ミュージック・シーン」のスターダムを駆けあがりはじめた頃だったこともあり、本場から来た彼らは珍しがられた。そして、若くて何でも吸収した。
このミニ・アルバムは地元に帰った後に作られたファーストEPだ。彼らの目は若さの持つ特有の無垢さの奥に、まるでスリで飯を食う老人のような狡猾さがある。飢えているのではなく、やっつけてやろうという闘争心もない。
そんな目を持つわけは、M1 aguarにある。曲名の意味は、素直に受け取ればスペイン語の「水」であるが、正解は違う。同時代に活躍したDJ RolandoのJaguar を文字って、頭文字を抜いたんだろう。サウンドは明らかに意識しているうえに、かれらとDJ Rolandoには交流があったとされている。この曲の大部分に手を施したSignSignSignは言う。
「俺は売れてるものに興味はない。ただ、良いものには目がない。そしてその二つがどのような関係にあるか、それも興味がない。Jaguarはいい曲だと思う。でもわざとらしいんだ。だから俺好みに作り替えた。売れるための意図を抜き取ってやったんだ、財布から金をくすねるみたいに。もっといい曲になっただろ?」
このコメントが発端でRolandoとSignは決裂したようだ。しかしこの件に関してはSignの肩を持ってしまうことを許してほしい。SignSignSignの好みの音楽は「飾りっ気がなく」「硬派で」「長い」とされている。たしかに90年代後半には技術が進歩してサウンドの幅が拡がった。しかしSignSignSignはそれを良しとしなかった。
「音楽の良いところはやかましいところじゃない。聴いてて最高に幸せってところだ」
思想は過激ではあるが、彼を天才たらしめる部分は、まさにその思想だったのだ。M2 GET GET DOWN DOWNはPickle TとW E(ダブル・イーと呼ぶ)の共作だ。流行りのビートよりも極端に遅いが、不思議なグルーヴのあるベースラインはPickle Tの特徴。そこに重なる生ドラムはW Eの手腕! Nomal Roadきってのアジア通であるPickle TによるOndo(音頭)とされている。
「おれはW Eにこう言った。ダンスミュージックは世界中にあるって。あいつは頷いて、でもイースト・コーストが最高だと返してきた。おれは首を横に振った。違うんだW E、これからビートはどんどん早くなる、その時俺たちはおじさんだ、腰が痛くて踊れないよ、だから今のうちにゆっくりなビートで踊れるものを作っておかなくちゃクラブで居場所がないだろってな」
その言葉通り、Pickle Tはスロウなビートを持ってきた。W Eは困惑したようだが、何度も聴くうちに上物のトラックになると踏んだようだった。W Eのドラムはシンプルでキレのいいビートを刻む、そして二人で編みだしたシンセベースが絡まってゆく。徐々に音数が増えて賑やかになるのはW Eの案だ。
「一曲目がシンプルなんだから、二曲目がどんどん盛り上がってってもいい。Signにも手伝ってもらったよ。クールな音の重ね方ならあいつが一番知ってる」
M3 Conyはメンバー全員での作品だ。この曲に込められた官能はただものではない。聴いているうちに、まるでまぶたの裏にいい女が見えてくるようだ。三人寄れば文殊の知恵、なんか比ではない。四人寄ればこんなに情感のこもったテクノが作れるのだ。シンプルなビートの底から湧きあがってくるテンションは、ドラッグのテンションでも、アルコールのテンションでもない。エロイ女が目のまえに来たときのそれだ。幾度もループされるyes...という呟きが心地よいグルーヴを生むと同時に、曲のコンセプトを強固にする。エッチだ。ラストのM4 Round Manはメンバー全員がマイクをまわし合うヒップホップトラックだ。しかし通常のラップではない。トラックが出来てからラップをとるのではなく、先にラップを録ってからトラックをつくったのだ。だからそれぞれのフロウに合わせて柔軟に形を変えるトラックが、Nomal Roadの特異さを語っている。しかも、このラップは一言もLという字を含んだ単語を使っていないのだ。Loveはもとい、Aloneもない。偶然かどうかは判らないが、タイトルにもLが含まれていない……ただ一か所、アルバムのタイトルを除いては。そのわけをどうしても知りたかった蓮實重彦は彼らに手紙を送って訊ねた。帰って来た手紙には一言、
「偉大なる先駆者Big Lに敬意を表した」
とあった。しかし、ぼくはこう考える。彼らがまだ子供だった頃、N.W.AがStrait Outta Comptonを世に放った。多感な時期にこの曲を聴いて、かれらは思想を持ったのだ。Round Manは「第一ラウンド」のもじったタイトルであると連想できるし、フックにある「Turn it on R(Rにしろよ)」とは、歌詞上の意味をなぞれば「右に曲がれ」であるが、アルバムのLをRに置き換えろ、という意味だとするならば、
逃げた先にある国→解放された国
と意味が変わる。リーダーであるGary Aはインタビューでこう語った。
「おれたちはただ音楽をやりたい。カッコいい曲、落ち着く曲、ポップな曲、なんでもやりたい。でもそれを許してくれるひとはいない。だから俺自身が俺を許す、そこから始めていく」
まるで抽象的な受け答えに、世間は「かっこつけすぎだ」とツッコんだが、彼らの思想を紐解けば、これほどシリアスな答えはない。
音楽は常に社会と、社会は常に人と、人は常に音楽と密接に関係しているのだ。
このEPを世に放った後、彼らは一躍有名になるが、セカンドEPの録音中に、スタジオへトラックが突っ込み四人全員が逝去した。大量のガソリンと共に音源も消えてしまったために、作りかけの新曲も聴くことはついぞできなくなってしまった。
R.I.P. Nomal Road!
追記
なんと、Nomal RoadのメンバーSignSignSignによる何らかのデモ音源が見つかりました!d(^_^o)
恐らく、Garyの兄の持つスタジオでの音源らしく、その音質や年代、音楽性などからデビュー前のものなのでは? とのこと。
是非ご一聴あれ!
シュリンクスリップ - 神無月の街
この曲は2002年頃に購入した自主製作CDのものです。この頃は仕事がかなり忙しく、家に帰ってもなかなか寝付けないという、体力的にも気持ち的にもストレスの多い時期でした。そんな中、家に導入したパソコンで音楽を探すのが趣味で、よくマイスペースというサービスで色んな音楽を聴いていました。このシュリンクスリップというバンドはその際に見つけたかなりの掘り出し物。この頃は、調べてもまともな情報なんて出てこなかった時期で、このバンドについて「東京の書店員が仲間内で組んだバンド」と、プロフィールに書いてあるようなことしか判りませんでした。いまも、もう解散してしまったのか、このバンドの情報は出てきません。
マイスペースではいくつかの曲を公開していました。音楽はクラウトロックのような、それよりも音を新しくしたテクノのようなロックが多く、このようなちょっと変わった音楽は当時少なく、ゆらゆら帝国等がそれっぽい曲を作っていましたが、やはりNeuやCanを繰り返し聞くことでしか、その音楽体験は得られなかったように思います。そんな中、日本の若いバンドマンがこのようなコンセプトのバンドを! と大変驚き、また嬉しく思ったことを覚えています。
早速通販でCDを購入すると、おまけにライブ音源をCDに焼いたものも同梱していただきました。その中には、結局録音した音源では聞けなかった「神無月の街」という曲が入っていました。この曲はラテンパーカッションとシンセギターというパット・メセニーを思い出させるサウンドと、バキバキにキメたベースがテクノ感・クラウトロック感を彷彿とさせ、唯一無二の音楽になっていました。10分ほどの曲なのですが、ラストの二分、メンバー全員でユニゾンボーカルをとる、何とも言えないカタルシスのある曲構成で、ファンの客も一緒に歌っているように聞こえます。
その歌詞もなかなかダーティで、どこか中上健二の小説を彷彿とさせるものがあります。今回はその詞を掲載したいと思います。
結局、バンドのメンバーの名前で検索してもそれらしい情報は出てこず、その後の消息は不明です。あのまま書店員を続けておられるのか、音楽も続けているのか……。
続きを読むまじでお前ぶち殺すズ - ラブソングを耳に
押し入れの奥から大量のカセットが(汗 おじさんの家には古いものがたくさんあるのですσ(^_^;)
日本でもパンクがライブシーンを斡旋し始めた頃、わたしの後輩がとあるバンドを始めました。それがミミンガズというスリーピースバンドで、音楽性としては丸々ブルーハーツ(-_-;)
好きでも嫌いでもない音楽性で、ライブに呼ばれたけどどうしようかな~って思ったときに、対バンで「まじでお前ぶち殺すズ」がいました。へんてこな名前に惹かれて、一回だけならいいかなとライブに行きました。すると、そのまじでお前ぶち殺すズが最高にかっこよかった!
押し入れから出てきた大量のカセットの中の一つが、彼らのカセットでした。音質はボロボロ。自宅で作ったのか、ミックスなんてやってないです。でも、何度も何度も聞きました。保存用と聴く用を買ったほどです。アルバムの名前なんてありません。ひとつしか出してなかったはずですし、ただの真っ白なカセットです。これをわたしは「ホワイトアルバム」と呼んでいたらサークルの先輩に怒られました(笑い)
さて、その中で一番好きな曲が「ラブソングを耳に」。リーダーのみっくんさんが作詞らしいです。作曲はバンド名がクレジットされてます。出来るだけそのまんま書き起こします。変なところで改行してるんですよね~。
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